感染症による咳は、ウイルスや細菌が気道の粘膜に炎症を起こすことで発生します。季節的には冬〜春に多く、乾燥や寒さで免疫力が下がったときに発症しやすい傾向があります。
特に高齢者や基礎疾患のある方は、風邪から肺炎に進行するリスクが高く、咳が長引く場合は早めの受診が不可欠です。
症状が軽くても油断すると、炎症が悪化して気管支や肺にまで広がり、発熱や呼吸困難を伴うことがあります。これにより入院や長期治療が必要になることもあります。
喘息は気管支の慢性的な炎症が原因で、季節の変わり目や夜間に悪化しやすく、子どもから高齢者まで幅広く見られます。
また、アレルギー性の咳は、花粉(春・秋)やハウスダスト(冬の室内)、黄砂(春)など環境要因と密接に関係しています。
症状を放置すると、発作の頻度や重症度が増し、慢性的な呼吸機能低下を招くことがあります。発作時に呼吸困難で救急搬送されるケースもあります。
胃酸逆流は、食後や就寝時に症状が悪化しやすく、肥満や加齢、姿勢の影響も大きく関与します。特に夜間の咳の原因として見落とされがちです。
高齢者では食道の括約筋が弱まりやすく、また脂っこい食事やアルコールもリスクを高めます。
慢性的な刺激により食道炎が進行し、潰瘍や狭窄、稀に食道がんのリスクも上昇します。
肺炎、肺がん、結核などは、咳が長引く症状として現れることがあります。特に体重減少、血痰、夜間の発汗などを伴う場合は警戒が必要です。
こうした病気は早期発見で治療成績が大きく変わるため、少しでも異常を感じたらすぐに受診しましょう。
咳の持続時間や出やすい時間帯によって、疑われる原因や受診の緊急度は異なります。症状と背景要因をあわせて見ることで、受診すべきかの判断がしやすくなります。
熱がない場合でも、2週間以上続く咳は要注意です。背景にはアレルギー、喘息、慢性気管支炎、肺がんなどさまざまな病気が隠れている可能性があります。特に喫煙歴のある中高年層では、肺疾患のリスクが高くなります。
原因の特定が遅れると、治療開始が遅れ、症状が慢性化・重症化します。
夜間や明け方に症状が強くなる場合、喘息や胃酸逆流、後鼻漏が疑われます。乾燥する冬場や花粉の季節に悪化しやすく、睡眠の質低下や日中の倦怠感を引き起こします。
慢性的な睡眠不足、集中力低下、免疫力低下を招き、他の病気を併発しやすくなります。
感染症後の遷延性咳嗽や慢性気管支炎、COPDなどが原因の可能性があります。高齢者や喫煙者では進行が早く、息切れや呼吸困難が出やすくなります。
呼吸機能の低下が進み、日常生活に制限がかかるほか、重篤な合併症を引き起こす危険があります。
内科は、咳の原因を総合的に判断できる窓口です。特に初めて症状が出た方や、どこを受診すべきかわからない方は、まず内科を受診することをおすすめします。
内科では呼吸器のほか、心疾患やアレルギー性疾患など幅広い原因を想定して診断します。
必要に応じて呼吸器内科、耳鼻咽喉科、アレルギー科などへスムーズに紹介可能です。背景に重篤な疾患がある場合も迅速な対応ができます。
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