糖尿病によるしびれは、主に足先や指先など「体の末端」から始まります。最初はピリピリ、チクチクとした感覚で、夜寝る前や座っているときに強く感じることが多いのが特徴です。徐々に感覚が鈍くなり、「触れても気づかない」「温度差を感じにくい」といった症状に進行することもあります。
高血糖状態が続くと、血液の流れが悪くなり、神経に必要な酸素や栄養が届きにくくなります。その結果、神経が損傷して正常な信号を伝えられなくなり、しびれや感覚異常が生じます。特に長期間の血糖コントロール不良が、神経障害の大きな原因となります。
糖尿病性神経障害とは、高血糖によって末梢神経が障害されることで起こる合併症です。進行すると、痛みやしびれが強くなり、さらに悪化すると「痛みを感じない」状態になることもあります。気づかないうちに足に傷ができ、感染や壊疽(えそ)につながることもあるため、早めの対処が重要です。
手足のしびれは糖尿病以外の病気でも起こるため、自己判断は避けましょう。原因を正確に見極めるためには、検査が欠かせません。
首や腰の神経圧迫(椎間板ヘルニアなど)、ビタミンB12不足、冷え性、ストレスなどでもしびれは起こります。糖尿病によるしびれは「左右対称に出る」「徐々に進行する」「痛みや感覚低下を伴う」といった特徴がありますが、他の原因では「片側だけに出る」「特定の動作で強くなる」など異なる傾向を示すことがあります。
まずは血糖値やHbA1c(過去1〜2か月の血糖コントロール状態)を確認する血液検査が基本です。必要に応じて、神経伝導検査や超音波検査などで神経の状態を詳しく調べることもあります。早めに受診することで、進行を防ぐことができます。
手足のしびれ以外にも以下のようなサインがある場合は、糖尿病の可能性を疑いましょう。
これらの症状は軽度の段階でも現れることがあり、早期に検査を受けることで合併症を防ぐことが可能です。

糖尿病による手足のしびれは「進行を止める」ことが大切です。そのためには、血糖コントロールを中心とした生活習慣の改善が基本となります。
まずは、血糖値を安定させることが最優先です。食事・運動・お薬の配分を生活に合わせて整え、急な血糖の上下を減らすことで神経への負担を軽くします。
食事は、糖質の摂りすぎを控え、バランスの取れた内容にすることが大切です。野菜や海藻、魚を中心に、血糖値の上がりにくい食品を選びましょう。間食を控え、食べる時間を一定に保つことも有効です。
軽いウォーキングやストレッチなど、無理のない範囲で体を動かすことが血糖コントロールに役立ちます。血流が改善し、しびれの軽減や神経の修復にも良い影響を与えるとされています。ただし、足に傷や潰瘍がある場合は事前にご相談ください。

当院では、初診時に丁寧な問診と血液検査を行い、糖尿病やその合併症の有無を確認します。必要に応じて神経機能検査や生活習慣のヒアリングも行い、一人ひとりに合わせた治療方針を立てます。
治療後も、定期的なフォローアップで症状の改善と再発防止をサポートいたします。
「しびれは年齢のせい」と思って放置してしまう方も多いですが、糖尿病が原因の場合、早期に対処することで進行を防ぐことができます。
横手市で手足のしびれや血糖値の異常が気になる方は、ぜひ一度「細谷内科医院」へご相談ください。患者様一人ひとりに寄り添い、生活習慣から治療まで丁寧にサポートいたします。
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